8月13日(土)に国立大劇場にて開催されました、
宮城会関東支部の第10回記念演奏会が終了しました。
そのつい二週間ほど前に
出演する筈だった
若手の将来有望な男性演奏家・利根英法君が
亡くなりました。
あまりの突然な事に、、、
心にぽっかり穴があいたような悲しみの中、
誰もが気丈に振舞っていました。
とねっちの為にも、良い演奏をしなければ、、、
と頑張りました。
「春の詩集」の幕が開く前、
調弦が終わり、ふと見上げたら、
十七絃のセッティングがおかしくなっていて、
1箏のたての砂崎知子先生の手元が見えない事に気が付きました。
すぐに直してもらい、演奏もなんとか無事に最後まで。。。
砂崎先生に、遠くから笑顔で頭上に両腕で作った大きな丸印を頂き、
ほっと胸をなでおろした次第。。。
セッティングに気付いたのも、
あんなに奥まった所で、力まずに弾けたのも、
とねっちが守ってくれたからのような気がしています。
演奏会などで楽屋でご一緒の時は、、
何か困っているとさっと手をさしのべて助けてくれた、とねっち。
私があたふたして、眉間にしわ状態の時に
「綺麗ですよ」とさりげなく囁いて、落ち着かせてくれた事、
忘れられません。。。
もっと一緒に演奏したかった。
礼儀正しく、さりげない気遣いのできる方でした。
利根君、ありがとう。
安らかに、天国から見守ってくださいね。